ひばり工房ブログ

メガネの小言。

吉原岩戸神楽と便所の神様。

2018.11.08 Thursday







仕事の終わりが近づくと
トイレにいつもの男がやってくる。


「まさや」




南小国の青年がひばりに来たのは
2年前の冬の日。

大阪の大手パンメーカーからの
Uターンで
都会で高いスキルを身につけ帰郷。
24歳 独身。















それまでのトイレ掃除は
社長の趣味と実益を兼ねた仕事だった。

社員も増え始めた頃
職場に愛着を持てるようにと
トイレ掃除を入社してすぐの
まさやに頼んだ。





返事がいいのが彼のモットー。
二つ返事で引き受ける。


若い子がどれだけトイレ掃除が出来るか
楽しみであった。
社長の仕事を越えれるか。












磨く。

















磨く。















とにかく磨く。







これは毎日の事である。



見事な職人技であった。


掃除後に使う時は
使わせてくださいと嘆願してしまうほど。















トイレ掃除の終わりの証し。








そんな彼は地元の行事にも
積極的に足を運んだ。


夏になり 仕事終わると
頻繁に祭りの練習といって
掃除を済ませて 足早に帰路につく。


最近のむらの祭りの余興も
かなり手の込んでいるので
どんな催し物か聞いてみると
「地元の神社の神楽です」 と。
ちょっとだけ格が上がった。

とはいえ、小学生が地元の御老人に
教えてもらい学芸会で披露する
程度しか想像してなかった。


















それは本物だった。




五穀豊穣を願い奉納する
江戸後期より伝わる神事であった。














掃除の後の神楽。
神がかり的な物を感じた。













ひばり工房の新しい展開として


「海外事業展開プロジェクト」発足。


もちろんプロジェクトリーダーには
日本の神に近い男を抜擢した。





我が商品に磨きをかけ
世界を思う存分 舞ってもらいたいものだ。










おわり。